【アガリクス100】の誕生
アガリクスが健康食品素材として普及し始めた1990年代後半、その形状はアガリクスを乾燥した状態のものが主流でした。おなじみの干しシイタケを想像していただくとよいでしょう。
※『乾燥アガリクス』のお召し上がり方
・ひとつまみの乾燥アガリクスを約1リットルの水に浸け煮出す
・コトコトととろ火のまま煮立て、お湯の量が2/3から1/2にまで減ったところで火を止める
・冷まして、その抽出液を1~3日で飲む
・煮出した後のアガリクス原体は、佃煮や和え物、味噌汁の具として食べる
これが「本格派」という方もおられ、もちろんアイ・エム・ビー(iMb)でも『乾燥アガリクス』を販売しています。
しかし、外出の多い人や現役のビジネスマンが抽出液を携行するのは不便ですし、栄養分を含む液体ですので衛生的な保管をしないと変性などの心配もあります。
そこで、開発されたのが【アガリクス100】です。
「100」は「100%」の意味。水溶性・不溶性、すべての成分を含み、賦形剤(添加物)を使わずアガリクスだけで粒状(錠剤型)に加工した製品です。
実はアガリクスだけで打錠加工するのは非常に高度な技術の連携が必要なのです。
たとえば、医薬品は賦形剤がほとんどを占めるなかに微量の有効成分を配合して錠剤化するわけですが、サプリメントはなるべく主要成分を中心に、賦形剤の添加は最小限に留めるのが望まれます。
アガリクスのように繊維質が多い原料の場合、“コルク”を固めるようなもので、加工直後は粒の原形を留めても、時間が経つと膨張したり、わずかな衝撃で崩れてしまいます。それなのに、賦形剤を用いずアガリクスのみで固めようというのですから、試行錯誤も困難を極めました。
最終的に判明したポイントは3つです。
1 : 成分にばらつきがなく安定で均質なアガリクス原料であること
2 : コルクのような物性が生じないレベルまで超微粉化する
3 : 超微粉となったアガリクス原末を何段階にも分けて造粒し最適条件で粒状に加工する
上記の1は、当然、弊社アイ・エム・ビーの仕事です。そして2,3は、それぞれの専門加工メーカーが担当。偶然ですが、弊社技術担当の私(岩田眞人)も2と3の業者さんもみんな関西弁で、打ち合わせ会議をしているのかお笑いトークをしているのか傍からは分からず、真剣な眼差しで侃々諤々、ボケとツッコミが延々と続きました。
そうした熱気は、異様なパワーを発揮し、「絶対に成功させてみせる!」という原動力のもと、およそ1年がかりで成功したのです。
「うそから出たまこと」ではありませんが、名称を先に決めて、本当にその名に違わぬ製品をつくる…。誕生から20余年。
【アガリクス100】は、現在も愛され続けているロングセラー商品です。