奉祝 令和元年
五月一日をもって元号は平成から令和へと変わりました。
日本固有の元号は、「大化」からはじまり「令和」で248番目になります。令和の英語表現は、Beautiful Harmony=美しい調和。
元号は、ご皇室の長い伝統と、国家の安泰、国民の幸福への深い願いとともに、千四百年近くにわたる我が国の歴史を紡いできました。
新元号「令和」の出典は、すでに広く知られていますように現存する日本最古の古典「万葉集」、三十二首の序文、大伴旅人(おおともの たびと)が詠んだ梅の花の歌からです。
これまでの元号のほとんどが中国の古典から選ばれており、今回、初めて日本の古典から引用されました。
万葉集は庶民から天皇まで多くの方の歌が集められた千二百年余り前に編纂された歌集であり、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する最古の国書です。
いわば当時に生きた我々の祖先の思いが文学的に集大成されたとも言える万葉集に由来するところにさまざまな配慮を感じます。悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。また、人々が美しく心を寄せ合うなかで文化が生まれ育つ国でありたい…。
たくさんの願いが込められた「令和」。
令月が陰暦二月の異称で「何事を始めるにも良い月」、そして「風和(かぜやわらぎ)」を合わせ、穏やかで平和な世の中が拓かれることへの祈りと感謝の念を抱き希望に満ちた新しい時代を迎えるのにふさわしい元号です。
思い起こせば弊社アイ・エム・ビー㈱は、平成7年(1995年)8月1日に産声をあげ、有志が集い、平成8年1月から本格的に始動しました。バブル経済崩壊後の混乱時期、まさに苦難の船出です。
しかも、会社を立ち上げて1年後に残っているのは60%、10年後には5%、そして20年後にはわずか0.3%という厳しい現実があります(1996年 日経新聞による調査)。
例に漏れず弊社もあらゆる荒波に揉まれ、むしろ順風満帆だったときはなく、さまざまな誤解や無理解による風評被害にも合い無念千万の連続でした。
しかし、吹けば飛ぶような会社が今年で25年目を迎え、大変に多くのお客様やお取引先に恵まれ支えられています。
真に感謝という言葉以外にはありません。
25年と言えば人に置き換えると若き社会人の年齢ですが、令和の時代となった今、このご恩をお返しするきっかけと致す所存です。
少子高齢化社会を前に、私たちの幸福感は物理的な充足にも増して健康であることが第一の条件となってまいりました。
これからもアイ・エム・ビーは、みなさまの健康づくりに、夢・希望の実現に、私たち一人ひとりが「美しい調和」を築く礎(いしずえ)となりますよう一層の努力をお誓いします。
令和時代の幕開けに際し、みなさまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げご挨拶に代えさせていただきます。
令和元年五月一日
アイ・エム・ビー株式会社
代表取締役社長 岩田眞人