「灯火親しむべし」秋の読書週間(10/27~11/9)

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秋は、広い範囲で晴れをもたらす移動性高気圧と雨を降らせる温帯低気圧が交互に通過し、天候の移り変わりが激しい季節です。
大気中の塵(ちり)が地表に落とされた雨上がりには、天が高く見えるほど青々とした空が広がりますが、透明度の高い青空から斜めに鋭く差し込む紫外線は目にとって大敵です。
 
晴れの日だけではなく、雨や曇りの日でも、紫外線は地上に降り注いでいます。紫外線による目への影響については、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障、加齢黄斑変性症などが知られています。いずれも症状が進むと失明の危険性がある病気で十分な対策が必要です。秋の外出は長時間になりがちですので、帽子や日傘、サングラスなどを忘れずに携行してください。

また、「灯火親しむべし」の故事に由来する『秋の読書週間』は、昨日(10月27日)から11月9日で、この期間は書店や図書館でさまざまな本の特設コーナーが組まれます。
 
近年は読書の方法が多様化し、「紙面」ばかりではなく「画面」を通して読むことも増えてきました。しかし、パソコンやテレビ、タブレット、スマホなどのLED 液晶モニターから発せられるブルーライトは目に悪影響を与えることが分かっており、警鐘が鳴らされています。
 
ブルーライトとは、「青色の光」のことで自然界にも存在する波長が短く強い光です。たとえば、空が青いのも太陽光にさまざまな波長の光線とともにブルーライトが含まれているためです。一方、LEDは青色と黄色の光だけで白色を作り出しており、なかでも青色、すなわちブルーライトの割合が多いため、他の光源に比べて目のダメージが大きいのです。
 
さらに目の疲れという観点で言えば、至近距離で見るスマホ、タブレットは特に注意が必要です。ブルーライトは散乱しやすい特性を持っており、それがスマホなどの画面のまぶしさや、表示のにじみになっています。目はにじんだ表示にピントを合わせようと、何度もピント調節を繰り返すため、目に疲労が蓄積します。
 
このように私たちの目は日常的に紫外線やブルーライトの危険にさらされています。パソコンやタブレット、スマホが情報社会の中心になり、私たちの目の負担も大きくなっています。日本の子供たちの視力低下が著しいことは、すでにさまざまなデータで明らかですが(高校生の約67.1%が裸眼視力1.0未満。文部科学省 2018年度「学校保健統計調査」)、これらのことを考え合わせますと日本人の目の健康管理は、きわめて重要な問題です。

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そのようななか、一躍脚光を浴びているのが、『ルテイン』という天然色素です。
緑黄色野菜や果物に含まれている黄色または赤色の色素成分は『カロチノイド』と呼ばれており、ルテインもその仲間です。自然界に存在するカロチノイドは約600種類、そのうち私たちが日常摂取しているものは約50種類です。
 
ルテインもそのひとつですが、特に目の組織に豊富に含まれているのが特徴です。
ルテインの積極的な摂取によって、眼精疲労を軽減するほか、眼病予防や改善効果を発揮することで注目されています。
ルテインの効果として以下のような研究報告があります。
 
・視神経にダメージを与える活性酸素の除去
・目を有害な光から保護するフィルターの役割
・眼精疲労の回復
・近視や乱視、老眼の予防および改善
・白内障、加齢黄斑変性症など眼病の予防および改善
 
日頃からルテインを含む食材を料理に使うことやルテインのサプリメントを有効に活用し、紫外線やブルーライトなどの有害な光線から目を守ることを心がけて、行楽の秋、読書の秋を堪能してください。