『花田伸二のヨンキュープラス 深夜2時にちょうどいい』 ~出演血風録~

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「ヨンキュープラス」。

49歳プラスのことで、いわゆる50歳以降の人々にエールを送るような意味らしいのです。

私、岩田眞人もその年代なのですが、孔子のように五十にして天命を知ったわけでも、夢幻の如くなりと達観した人生でもありません。

だからこそ、〈別にかっこよくないし生きている意味も定かではないオジサンたちが今日も楽しく真ん中を生きて、基本的にユルくときにアツく語り合う、深夜2時にちょうどいいトーク番組〉という趣旨に惹かれたのでしょう。

私の一日、一年、いや、これまでを振り返ってみると、険しい真顔をしているときかゲラゲラと笑っているときかどちらかです。そのタイミングすら間違って、「よくこんな状況なのに平気で笑っていられますねぇ。どんな神経をしてるんですか」と呆れられることもしばしばあります。不謹慎なつもりはないのですが、ピンチのときでも笑っていること、笑われていることで脱輪しかけの自分を真ん中に戻そうと自然のうちにバランスをとっているようなのです。

「テレビに出ませんか?」とお話をいただいて即答したものの、打ち合わせなしのぶっつけ本番収録。用意した小物も実際、私の机上や周辺にあるものばかりです。どういう登場の仕方をすれば良いのか考えることもなく、普段どおりのそっと現れましたが、花田伸二様、中村修治先生、ケン坊田中様は、さすがにプロフェッショナルで当意即妙のキャッチ。私は導かれるがままに答えただけなので、トークが成立したのは三人のお力です。2017ミス日本酒福岡代表の安藤彩綾さんは、見た目そのままの東洋美人で、気品と可愛らしさが際立っていました。
 
サブタイトルは『穴を覗く』でしたが、それすらも話の流れでそうなりました。
逸話の内容はすべて事実。ともかく、覗くのが好きな子供で、覗くところがあれば見逃さずに覗く。洋服店でマネキンが立っていてもスカートの中を覗き、店のオヤジに叱られたほどです。そういう場合、普通なら覗くのをやめさせるようにするのでしょうけれど、祖母は賢い人で、「覗くならこれを覗きなさい」と与えたのが番組で紹介した顕微鏡です。貧乏家庭のどこに顕微鏡などを買うお金があったのか分かりません。

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顕微鏡や望遠鏡を覗きながら、いつの間にか微生物を見るようになりました。
それがやがてキノコにつながり現在に至っています。学業、職業を通じてさまざまなものを覗き見してきました。美辞麗句の裏に潜むあらゆる物事も。

プランナーの中村先生が、「会社の理念は何ですか?」とお尋ねになったのに対し、「私にも会社にも掲げるような理念はありません」と反射的に答えてしまいました。作為や深い考えがあったのではなく、生きるにも仕事をするにも、大切なこと、遵守すべきことが当然ながらたくさんあり、敢えてそれらを唱和したり看板に掲げる必要はないからです。けっして否定しているわけではなく、私が気恥ずかしく思っているだけです。
 
おまけに、弊社には“クリエイティブな仕事”などひとつもありません。働く人たちが如何にして“クリエイティブに仕事をするか”です。“ユルく”が心地よいこともあり、会社で定年を設けていないのも、「死ぬまで働け」ではなく、本人と周囲の了解のもと、「死ぬまで働ける」ほうが気楽だろうと思うのです。

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放送を見るまでどのように自分が映っているのか分かりませんでした。実際の番組は極めて適切な編集で、誇張されているような表現もなく、収録現場の雰囲気が視聴者にそのまま伝わっていると思います。プロのなかに素人の私。編集者に頭が下がります。
 
番組は回を重ねるに従って、より楽しく充実したものになることでしょう。夜更かししても大丈夫な方は深夜1時55分から番組をご覧ください。そうでない方は録画の準備を!
 

アイ・エム・ビー株式会社 きのこ工房
代表取締役社長 岩田眞人

 

『花田伸二のヨンキュープラス 深夜2時にちょうどいい!』
テレビ西日本 毎週水曜日 深夜1時55分放送
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