「人生100年時代」を生きる!

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先週9日、関東上陸時の勢力では過去最強クラスの台風15号がもたらした被害により特に千葉県では広範囲にわたって停電が発生し、今なお復旧作業が続けられています。
電気や水道、交通、給油、通信などのインフラが長期間、途絶えると現代の日本では生活そのものが出来ないのも同然となります。

被災地域のみなさまにお見舞いを申し上げるとともに一日も早い復旧、復興を祈念致します。

折しも昨日(16日)は『敬老の日』でした。
厚生労働省は9月13日、全国の100歳以上の高齢者が『敬老の日』を控えた15日時点で、7万1238人に上ると発表。昨年より1453人多く、7万人を超えたのは初めてのことです。
 
100歳以上の高齢者は、統計を取り始めた1963年には全国で153人でしたが、81年に1000人、98年に1万人を突破。2012年には5万人を超え、49年連続で増加が続いています。
 
100年前と言えば1919年(大正8年)。
1923年に発生した関東大震災から1945年の太平洋戦争終戦、敗戦後の動乱を乗り越え、平均寿命がまだ男女ともに50歳台だった時代を生き抜いた方々です。とりわけ心身が丈夫で運が幸いしたにしても、まさに「敬う」という言葉以外に見つかりません。
 
織田信長が桶狭間の戦い前夜、謡い舞ったと伝わる幸若舞(こうわかまい)の演目、『敦盛』には「人間五十年、下天(げてん)の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」という一節があります。天界の時間に比べれば人間の五十年など夢幻のように儚い(はかない)ものだという意味ですが、人類が地球に誕生して以来、連綿と続く命の継承は、いかなる苦難・困難・災難にあっても祖先が決して諦めなかったことの証左です。
 
私たちが現にこうして生きている悠久の流れを考えれば、一生の中で一人ひとりに出来ることは限られていても人間全体、力を合わせれば千年、万年の意義ある歴史を創造することが可能です。
 
私たちは自然災害をはじめ、たくさんのリスクを抱えて生きています。
一方、数限りない経験の積み重ねによって、避けられるリスクは避けるという知恵を獲得し、文化文明を発展させてきました。
 
時代はどんどん移り変わり、先述の通り100歳以上の高齢者は7万人を超え、2025年には75歳以上の後期高齢者が全人口の18%以上、65歳から74歳までの前期高齢者を含めれば30%以上となることが予想されています。
 
これは人類が過去に経験したことのない重要な問題で、私たちは喫緊の課題として受け止め、安心して暮らせる社会を築かねばなりません。そのためには、「健康で長寿」であることが何より解決の第一歩と言えます。