転ばぬ先の対策を!

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『スポーツの秋』とも言われるように、ただいまラグビー・ワールドカップ2019が開催中です。アジア初の8強入りを果たした日本は、優勝2回を誇る南アフリカに惜しくも敗れ4強入りはなりませんでしたが、世界を相手に存分に健闘する姿は多くの人々を熱狂させ勇気づけたことでしょう。

スポーツ、行楽、紅葉狩り等々、秋は過ごしやすい気温のため活動的な季節です。しかし、「動くこと」、すなわち運動器に障害が起こり、「座る」「立つ」「歩く」といった機能が低下している人が急増しています。

また、これらの運動器に障害が起こっている状態を「運動器症候群=ロコモティブシンドローム」、略称は“ロコモ”と呼ばれています。

平成28年(2016年)に行われた国民生活基礎調査によると、要支援者のうち原因の第1位は、要支援1が関節疾患(20.0%)、要支援2が骨折・転倒(18.4%)となっており、いずれもロコモがきっかけであることが明らかです。

日常生活のなかでは、たとえば「転倒」。屋外のみならず、居間に敷かれた厚さ3cmほどの座布団で転ぶということもあります。東京消防庁が発表している平成29年(2017年)のデータによれば、65歳以上の高齢者における事故全体の約8割が転倒です。
※東京消防庁 救急搬送データから見る高齢者の事故
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201509/kkhansoudeta.html

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平穏な日々が一瞬にして奪われ、みるみるうちに衰弱が進んでいく、転倒にはそのようなリスクが潜んでいます。

☆ころぶ事故を防ぐために(転倒防止) 東京消防庁
・立ち上がる時は近くのものにしっかりとつかまりましょう。
・着替える時には無理して片足立ちせずに腰かけましょう。
・敷居につまずかないように、体力を増強して、つま先を上げてすり足を改善しましょう。
・乗り物に乗り降りする際は足元の段差に気を付けましょう。
・自転車で段差を乗り越える時は、急がずあわてず慎重に乗り越えましょう。
・エスカレーターに乗るときは、しっかりと手すりをつかみましょう。
転倒が原因となることを含め、運動器の疾患にかかると、多くの人が悩む症状として痛みが起こります。体を動かすことで痛みが生じると、次第に生活の中で活動量が減少してしまいます。「足腰が痛くて外出したくない」「起き上がるのも困難で布団から出たくない」など、痛みと無気力の悪循環に陥り、やがて要支援・要介護につながっていきます。

そうならないために毎日の歩行や運動、そして筋骨を丈夫に保つ栄養を補給することで体力をつくり、まず‘ころばないこと’、次に‘ころんでも立ち直ること’を心がけたいものですね。